こんにちは、ワイエルフォレストの日隈です。
皆さん、グレタ・トゥンベリさんというスウェーデンの高校生をご存知でしょうか。
彼女は昨夏、政治家に環境問題への積極的な行動を求め、スウェーデン国会前に座り込むストライキをたった一人で約3週間も続けました。(下図、「気候変動のためのストライキ」というプラカードを置き座り込むグレタさん)
その後、毎週金曜日にストライキを行うことを決めた彼女はこの活動を「Fridays For Future(未来のための金曜日、略してFFF)」と名付けました。
高校生の彼女のこの活動は、瞬く間にインターネットを通じ若い世代の間で広がりを見せ、国を超え世界規模でのムーブメントとなりました。
今では共感した日本を含める世界各地の300を超える都市の若者たちがFFFの活動を行うまでになっています。
フランスでも、グレタさんに賛同した気候変動対策を訴える学生デモが3月15日、全国規模であり、16万8千人を動員し、パリでは中高大学生5万人が行進しました。環境対策の遅れで地球が破滅すると訴えるプラカードを持つ学生たちで、出発点のパンテオン広場は身動きができないほどで、学生を支援する教員も多かったといいます。
また昨年12月の国連気候変動枠組み条約第24回締約国会議(COP24、ポーランド)にグレタさんが登壇し、大人の世界に対して「地球環境が危機的状況ということを、はっきり認識し、それに伴って化石燃料の使用を停止するといった対策を早急に取る必要がある」と、辛辣な批判をしました。
現在グレタさんは、「現代のジャンヌ・ダルク」と形容され、その行動力とリーダー性で人々を魅了しつつ、政府、それから世界の環境問題対策の改善を求め呼びかけを続けています。
子供たちは環境問題を「現実」としてしっかり捉えられています。
しかし大人はどうでしょうか?
環境問題はすっかり社会問題にすり替わっている気がしてなりません。
国や会社レベルで環境問題に取り組むうえで不利益をもたらさないためにはどうしたらよいか、
どの程度協力すれば環境問題に向き合っていることになるのか、など
私たち大人の世界は常に「保守的」です。
「最低限」ではもう間に合わないところまできていることを
「現実」として捉えきれていません。
こうしたデモやストライキは、子供たちの叫びです。
子供の声に耳を傾ける、これは日常でも大切なことではないでしょうか。
また、子供たちを守る、これは大人たちの役割です。
子供たちは未来を不安視しています。
今私たちが行動を起こすことは、子供たちの未来を照らし、また大人としての役割を果たすことにも繋がるのではないでしょうか。
4歳の子供を持つ私は、このグレタさん率いる子供たちの行動を通し、
責任ある大人とは何なのかを強く考えさせられました。
今後の彼女の活動にも引き続き注目していきたいと思います。
Higuma
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