今回はタラノア対話について。第二弾です!
タラノア対話って何??という方はこちら↓をご覧ください。
まずはそれぞれの会合の概要だけ簡潔ご説明!
4月30日から5月10日まで、ドイツ・ボンにて
パリ協定特別作業部会第1回会合第5部(APA1-5)と、
第48回気候変動枠組条約補助機関会合(SB48)の2つが同時に行われました。
パリ協定特別作業部会第1回会合第5部(APA1-5)では、
今年12月に開催されるCOP24でのパリ協定で
『実施方針(ルールブック)』を策定するための準備作業が行われました。
第48回気候変動枠組条約補助機関会合(SB48)では、
パリ協定に基づく市場メカニズムについてや、
締約国から提供される資金の情報について等、
パリ協定実施にあたってより細かい議題での討論が繰り広げられました。
そしてそれらの会合で行われたのが、『タラノア対話』です。
(正式名称:促進的対話)
これまでに各国(その他、企業・自治体等含む)が暖化対策の進捗状況の確認について
意見の提出を実施していましたが
今回の会合が国連が正式に開催する初!のイベントでありました。
・・・と、難しく書くのはここまで!
ここからは実際どのようにそのイベントが進んだのかをお伝えします。
このイベントではグループ・ディスカッションが行われたのですが、
これは国連気候変動会議の歴史の中では異例の形式だったようです。
通常、国の代表(交渉官)は交渉する上での議論が多いですが、
今回は自国の気候変動の影響や温暖化対策の歴史を語ったり、
また今後どのような対策をすべきかの議論が行われ幅の広い話し合いとなりました。
ちなみに日本は、国内の気候変動緩和の対策の推進状況や国際協力の実績、
科学技術・イノベーションの促進、二国間クレジット(JCM)等の取り組みを紹介しました。
しかし、初の試みということもあり、どういったことを話し合えばよいのか?
という混乱も起きたようです!
ただこれは大きな問題ではなく、
重要なのは『国を超えて気候変動問題を改善していく!』という
一致団結の精神を、どう形にしていくか?という点だということです。
今回のタラノア対話では
交渉官らは戸惑いながらもディスカッションを有意義なものにできたと
実感しているようです。その一方でパリ協定のルール作りを含め推進の
ペースはゆったりとしているようにも見受けられます。
12月のCOP24までの限られた時間内での合意のためには、
交渉を加速する必要があるようです。
これを踏まえ、パリ協定の実施指針に関する課題について、
9月3日~8日にタイ・バンコクにて追加で再会合が開催されることになりました。
下の環境省リンクから、今回の会合の報告をご覧いただけます。
ブログでもこの件を随時追っていきたいと思います。
Higuma
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