今回は環境とバービー人形のお話。
バービーといえば世界一有名な人形ですよね。
バービーと環境・・・どう繋がりが??と私も最初は驚きましたが
調べてみると、バービーを包む梱包材にインドネシアの森林が関与しているというのです。
この梱包材を提供している内の1社がアジア・パルプアンドペーパー社(APP社)というインドネシアの製紙会社です。
インドネシアの木材が製紙となり、梱包材として世に出ています。
今回の問題点はこの先にあります。
APP社は2013年に『森林保護に関する方針(Forest Conservation Policy)』を採用し、自然林の伐採停止を誓約していました。
それにより国際環境NGO団体の【グリーンピース】は、インドネシアで森林破壊を続けてきたAPP社に対するキャンペーン(森林保護に関する訴え)を停止していました。
しかし、その誓約しているはずの期間中にもAPP社はインドネシアの熱帯雨林を伐採していることが明らかになり、【グリーンピース】は2013年の重要な合意(キャンペーンを中止するという)を解消すると発表したのです。
具体的には、インドネシアのAPP社とシナルマス社(APP社はシナルマス社のグループ会社)の2社を合わせ、5年間でボルネオ島の8,000haの森林・泥炭地が失われていたことが衛星画像から分かったということです。
原文(英語)は下記リンクから閲覧可能です。
APP社の出した『森林保護に関する方針』は守られていなかった。
発表しただけで終わってしまっていたのでしょうか?
【グリーンピース】は、この方針が実施された場合、長期にわたって議論されてきた“森林破壊”という環境問題の歴史に終止符を打つことになると評価していました。
それほど製紙会社は環境問題において大きな影響をもたらしているといえます。
5年間で8,000ha・・・
例えの話ですが、2m間隔でマングローブを植えた場合、1ha=2500本なので8,000haだと2千万本にもなってしまいます・・!
森林伐採の現状が改善されるにはまだまだ時間がかかりそうですね。。
こうした問題は中々報道もされず、普段私たちの目に触れることが少ないですが他人事だと思わず受け止めていきたいですね。
Higuma
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