森林伐採から地球の未来を考える



本日は森林伐採について。


森林伐採においての問題はなにか?を考えると、私がすぐに思い浮かんだのは違法伐採。

人間による違法伐採は直接的に地球の環境問題を引き起こす原因となっています。

こちらも重大な問題ですが、今回はちょっと違う視点から。

森林伐採と自然現象との関係を見ていく中で、地球温暖化についても考えていきたいと思います。


日本経済新聞で気になる記事を見つけました。(2018/3/20の記事)

2000年代に東南アジアで森林伐採が進んだにもかかわらず、CO2の排出は緩やかになったという、矛盾した現象の原因が突き止められた、というものです。

これは2000年代に太平洋のペルー沖で水温が高くなるエルニーニョ現象の発生が弱かった為、干ばつ等の異常気象が起きず、熱帯雨林がCO2を多く吸収したことが理由とみられています。

しかし2015年には、史上最大規模のエルニーニョ現象が発生し、さらにインドネシアでも大規模な森林火災が発生した影響も加わり、CO2の排出量は急増しました。

やはり、地球温暖化を食い止めるには東南アジアでの森林伐採などを制限する必要がある、というのが千葉大学などからの指摘として記事になっていました。



この画像は2015年12月の海面水温を表しています。(NASA/GSFC/GMAO.Kovach)

2000年代、一時的に緩やかになったCO2の排出ですが、2015年に起きた最大規模のエルニーニョ現象によってCO2の排出量は急増・・!

エルニーニョ現象がなぜ起きるのか?については完全な解明がされていませんが、長期的な視点から見ると、このエルニーニョ現象の弱まりは短絡的なものであり、“偶然”であった、とも言えるのではないでしょうか。

ひとたびエルニーニョ現象が起きると、その状態は一年程続き、日本を含め世界中で様々な異常気象を引き起こします。そして、強いエルニーニョ現象による干ばつや高温化は、森林減少や森林火災に繋がります。CO2を吸収するはずの植物が減少していく一方で、森林火災はCO2を放出するので、結果的に大気中のCO2が増えてしまっているのです。


これを踏まえて考えてみると、これから起こるエルニーニョ現象に備えての対策や行動が必要不可欠です。

ただ、自然現象を防ぐことは私たち人間には難しい事です。


では私たちに「できること」って?


やはり上記の記事にも書かれている通り、今も続いている森林伐採を減らしていくことです。森林伐採は違法なものだけではありません。私たちが使う紙やお箸、家具など生活に必要なものにも木は多く使われています。ただ、一部製品は消耗品のような扱いです。

しかし需要が減れば伐採もそれに等しく比例するはず。

紙はリサイクルをすることもできます。

お箸は、割りばしではなくMYお箸を持つのも素敵です。


でも自分一人がやったって、、、その気持ちわかります。

ただ、何ができるか?を考えること自体が大切だと思うのです。

その気持ちが広がれば、日本を含め各国の森林伐採に関する制限はより考えられたものになるのではないでしょうか?


まずは現状を知ることから。

そこから未来を考える。

私も日々「知ること」ばかりです!

それをここで形にして皆さんと共有していきたいです。


ちなみに植林も大切な「できること」です。

使った分は植林して補充する、シンプルな考え方です!

ぜひ下記URLの「地球にマングローブを‼プロジェクト」もご覧ください。

Higuma

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